家計簿のクレジットカード払い管理はエクセル家計簿でできる

100円ショップで購入した手書きの家計簿を使っていたとき、クレジットカードの支払い分の処理に悩みました。

最終的にやっていた方法
  1. クレジットカードで購入した分と現金で購入した分を別々に記入する
  2. クレジットカード使用分をその都度口座に入金する

手間がかかるのでやめました。

そしてたどり着いたのは、エクセルでつくる複式簿記の家計簿です。

エクセル家計簿の作り方一覧
目次

預金口座内の目的別科目分け

クレジットカード払い管理の説明の前に、預金科目の説明からです。

実際の預金口座は1つですが、科目を分けることによって目的別の預金管理ができます。

科目分け

シート「科目」で科目を分けます。

m銀行の例、科目CDは110番台。

科目名の先頭の文字は統一します。ここでは「m銀」にしています。

この口座では3つのクレジットカードの引落分を管理できます。

私の実際やっている方法は、クレジットカードを使う前にあらかじめ予算額を振り分けます。振り分けは月末に1度。

残高確認方法

シート「集計」のピボットテーブル内で確認します。

(1)「m銀」の金額を選択します。110番~113番、5月の例。

(2)ステータスバーで合計金額を確認できます。

他の方法

科目で「m銀」を抽出します。

結果

クレジットカード分の預金振り分け

クレジットカード使用分の預金を振り分けは、預金振替仕訳の入力をします。

(1)クレジット未払分の確認をします。

VISAの例
  • VISA分の預金残:26,000円
  • VISAの未払金額:58,700円
  • 預金不足金額:32,700円(総計の金額)

科目名に「未払金」を入れていません。

(2)JCBとUCも確認します。

(3)不足金額を決めます。

振替金額は自分の管理方法で金額を決めます。

  1. 次回振替金額分のみ
  2. 月末の未払金全部
  3. クレジットカード使用分を前もって入金しておく

「3」の方法で管理している場合は、111番~113番の預金残が多く残っています。

(4)振替仕訳を入力します。

家計簿でのクレジットカード払いの処理方法

クレジットカードで支払いした場合の処理は次の方法があります。

  • 使用日に費用計上する → 発生主義
  • 支払日に費用計上する → 現金主義

私が実際やっている方法は、基本は発生主義です。家計簿なのでキッチリ処理していません。

  • 自分名義のクレジットカード:使用日に費用計上
  • 家族のクレジットカード:使用日に費用計上、クレジットカード利用明細がわかってから費用計上

自分のクレジットカードではない分は、使用の都度管理しきれません。クレジットカード利用明細がわかった時点で、費用計上していなかった分をまとめて計上しています。

科目分けの説明と処理の流れ

私の作り方でクレジットカードの管理が楽になる理由は、銀行預金の科目を分けているから。

預金科目を分けて管理する方法

以下は銀行「m銀」の科目画像です。項目「科目」で「m銀」で抽出しています。7月のある日の残高です。

  • m銀の残高:496,740円

実際の預金残高は496,740円ですが、この金額を目的別に科目で振り分けます。

m銀全体の残高確認方法は、上の画像のように「科目→m銀」で抽出するか、m銀の金額を選択してステータスバーで確認する方法があります。

処理の流れ

(1)クレジットカード利用分の口座にあらかじめ予定額を入金する。

(2)家計簿とクレジットカード明細データを照合をする。

(3)引落日の処理をする。

エクセル複式簿記の家計簿でのクレジットカード払いの処理

クレジットカード払いの処理は、明細のCSVデータをダウンロードして金額を確認しています。

実際の利用明細

以下はETCの利用のみで使っているカードの利用明細データです。

  • 家計簿の処理月:7月

ダウンロードしたCSVデータをエクセルで開いた画像です。

  • CSVデータをダブルクリックするとエクセルで開きます。エクセルで開かない場合は、開くソフトウェアの紐づけがエクセルになっていない可能性大。
  • CSVデータをダブルクリックするとエクセル以外で開いてしまう場合は次の方法で開きます。CSVデータのアイコンを右クリックし→プログラムから開く→エクセルで開くを選択します。
  • 必ずエクセルで開きたい場合は、紐づけを変更してください。

エクセル家計簿とクレジットカード明細データの照合

家計簿は以下の条件で抽出しています。

  • 科目CD:対象のクレジットカードの科目CD
  • 引落:空白

利用明細にある利用分は、A列(引落)に引落日の「8/5」を入力します。

ここでの例では、目視でチェック可能です。明細の赤枠で囲った利用分は、計上漏れです。

もっとデータが多い場合の処理方法を記載します。

  1. 利用明細と家計簿に計上した金額が合っていたら、家計簿もA列(引落)に引落日を入力します。
  2. A列(引落)で引落日の日付の抽出します。ここでの例では「8月5日」です。
  3. 家計簿と明細の合計金額が一致しているか確認します。

計上漏れ分の処理方法

家計簿の処理月は7月なので7月中であれば日付はいつでも大丈夫です。

摘要欄は借方と貸方を同じにしています。

引落日の処理

引落銀行はクレジットカード「SEZON」分の科目CDで処理します。

クレジットカード利用明細がわかってから費用計上する方法は、後日追記するかも。

【会社等の実務】クレジットカードの処理はどうしているか

会社や個人事業主等がクレジットカードを利用している場合の処理についてです。

費用計上の原則は利用日

費用計上の方法はいくつかあります。

  1. 使用した日に計上する。
  2. 使用した月内にまとめて計上する。
  3. 引落日にまとめて費用計上する。
  4. 利用明細がすべてわかってから費用計上する。

「1」の使用した日に計上する、「発生主義」の処理方法が原則です。会社の実務では、原則通りに処理していない場合もあります。

仕訳例1・使用した日に計上する

発生主義の方法です。

(1)クレジットカードを使用した日に未払金計上をします。

(2)引落日に未払金を消す仕訳入力をします。

仕訳例2・使用した月内にまとめて計上する

「仕訳例1・使用した日に計上する」と似ています。

(1)クレジットカードを使用した月内の「月初」や「月末」等の月1回で仕訳入力をします。

(2)引落日に未払金を消す仕訳入力をします。

クレジットカードの利用が多い場合、仕訳データをエクセルで作成し、CSV取り込みすることがあります。メリットはエクセルで管理でき、計上漏れを防げます。また、クレジットカードの仕訳を見つけやすいです。

仕訳例3・引落日にまとめて計上する

現金主義の方法です。

引落日に費用計上をします。未払金の管理がないので楽です。

少額な支出や小規模な会社などで、この方法で処理していたりします。

仕訳例4・明細がすべてわかってから費用計上する

1.請求書が届いた日(または支払い金額が確定した日)に未払金で計上します。

2.引落日に未払金を消す仕訳入力をします。

処理の流れ

(1)クレジットカード使用履歴の書類を提出してもらう。

クレジットカードを利用したら、使用者が使用した記録をします。「クレジットカード使用簿」とか「クレジットカード使用書」など。

(2)クレジットカード利用明細とクレジットカード使用簿等の金額を照合する。

クレジットカード利用明細は、使用が多い場合はCSVデータで対応することがあります。

(3)仕訳入力する。

件数が多くない場合は、会計システム等に直接入力します。

大量にデータがあったりする場合やパターンが決まっている場合は、エクセルで仕訳データを作成しCSVデータ取り込みすることもあります。

使用日と計上日のずれ

以下の方法での処理では、使用日と費用計上する日がずれています。

  • 「2」の引落日に費用計上する
  • 「3」の利用明細がすべてわかってから費用計上する

決算時期は概算計上し、実際利用した明細がわかってから概算の取り消し&正しい金額を計上します。

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